秋の良い食事とは?これから注意したい「くも膜下出血」
夏の蒸し暑い天気は,9月には秋雨と共に段々気温が下がってきて秋を迎えます。
10月から一気に昼と夜の寒暖差が広がり,より秋らしくなりますよね。
食欲の秋とも言いますが,まさに食べ物も一番美味しい時期になります。
ですが,季節柄的に気分的に憂鬱になりやすく,悲しくなりやすい時期になります。
例えば,学校のいじめに関しても,秋が一番多くなりやすくなります。
運動会,文化祭の行事も一因としてありますが,
前述のような要因も寄与しているのではないでしょうか。
東洋医学では「秋」は陽(暑さ)から陰(寒さ)へと移り変わります。
放出してきたエネルギーを身体にため込む時期になります。
食べ物も同時に,体を冷やすものから温めるものへを切り替えなくてはいけません。
それでは,具体的にどうすればいいのでしょうか?
【秋】
空気が乾燥「燥邪(そうじゃ)」
⇒体が乾燥しやすくなる。肺が弱くなりやすくなるので,
口の渇き,ぜんそく,乾いた咳,のどやお肌の乾燥,便秘には注意!
⇒肺の活動を良くして,体の中から潤いを与えましょう!!
【秋の食事に取り入れるべきもの】
◎酸味,甘みを摂取⇒乾燥を防ぐ。潤いを与える。
・レモン,お酢,梨,ぶどう,りんご,みかんなどの果物
・さつまいも,カボチャ,じゃがいも,里芋,人参,れんこんなど
◎辛みを控える!⇒体を乾燥させる働き
・唐辛子,ねぎ,生姜,わさびなど
◎肺を潤して,肺の働きを良くする
・栗,落花生,クルミ,松の実,銀杏などの木の実系
・豆腐,白ごま,杏仁,ゆり根,白きくらげなど
◎早寝早起き
⇒体の内側から陰陽のバランスを整える。
◎温水⇔冷水シャワー(心臓弱い方は注意!)
⇒肌を鍛える!
【天気的には?】
●9月 秋雨前線によって,日差しの蒸し暑さ(30℃超え),
カラッとした暑さが攻めぎあいます。台風に注意!
●10月 移動性の高気圧や低気圧で周期的に天気が変化。
寒気が流入することもあり,最低気温は10℃台前半へと一気に下降します。
最高気温と最低気温の差が10℃以上になる日が多いので,循環器系の病気には注意!
●11月 天気は周期的に変化。山間部では降雪,最低気温が一桁になることも多く,
寒暖差も大きくなります。
【くも膜下出血に注意!?】
これからの季節は循環器系の病気が発症しやすくなります。
特はくも膜下出血は気付かないうちに発症してしまうのが怖いところです。
簡単でありますが,まとめてみました。
●原因 ほとんどが脳動脈瘤の破裂
●発症率 1万人に1人(女性に多い)
●死亡率 40%
*脳動脈瘤が出来る要因
⇒動脈硬化やホルモン,遺伝,喫煙による影響が大きい。
*破れる原因
⇒血圧上昇,形状不整
*自覚症状はほとんどないので,脳動脈瘤があるかはMRAをとらないと分からない。
neurosurgery.med.u-tokai.ac.jp
【くも膜下出血の発症タイミング】
●トイレでいきむ
●激しいくしゃみや咳
●怒鳴りや興奮
●強いストレス
●性交
●寝ているとき
⇒脳の血圧(脳圧)が上昇している時に注意!
【くも膜下出血と天気の関係】
●寒い日
●晩春,晩秋
●気圧変化の大きくなる日
⇒天気が崩れるタイミングに注意!
いかがでしたか。
くも膜下出血は人間全体の0.2%(1万人に1人)しか発症しませんが,
発症タイミングや天気の条件に目を通しておけば,対策もできます。
例えば,トイレであれば,力まずにするべきですが,便の状態によりますよね。
でも,食事の面でイモ類や豆類といった食物繊維の多い食事を意識すれば,
便通も良くなるはずです。
日々の食事や生活習慣を意識していけば,病気を予防できるのではないでしょうか。